青年海外協力隊とは
青年海外協力隊(Japan Overseas Cooperation Volunteers, JOCV)とは、日本国政府が行う政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)の一環として、外務省所管の独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する海外ボランティア派遣制度です。
「開発途上地域の住民と一体となって当該地域の経済及び社会の発展に協力することを目的とする海外での青年の活動を促進し、及び助長する」とされ、「国際協力事業団法第21条(2)」事業です。
隊員は現地生活費等の経費については国の支援を受けますが、報酬の性格をもつ対価は受けず、ボランティアとして活動にあたります。
さらに、その国の住民と一体になるということから同じ物を食べ、同じ言葉で語り、その土地の文化・習慣を尊重しながら社会に溶け込み、開発に向けて努力に力を添えることが求められます。
青年海外協力隊の募集資格は、日本国籍を持つ20~39歳までの心身ともに健康な者で、募集分野は多岐にわたり、さらに120以上もの職種に分かれています。
派遣国は現在約80ヶ国で、これまでに約30,000名の隊員が派遣されています。募集時期は、4~5月の春と10~11月の秋で年2回です。
赴任形態は単身赴任、派遣期間は原則として2年間(活動期間が1年未満の短期ボランティアもあります)、待遇はJICAの規程にもとづき往復旅費、現地生活費、住居費、国内積立金等を支給とされています。